一時停止標識(330)の設置基準と費用相場|埼玉・東京の設置事例

この記事の監修者

リキ・トラフィック企画 有限会社
エグゼクティブ・アドバイザー
戸張 昌弘

警視庁勤務32年
 警視庁本部(交通規制課)在籍10年
(標識・標示 設計、管理等担当)

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一時停止標識(330)は、交通事故を未然に防ぐ最も重要な規制標識の一つです。本記事では、設置基準から費用相場、申請手続きまで、一時停止標識に関する全ての情報を網羅的に解説します。

私道と公道の交差点に一時停止標識を設置したいのですが、どのような手続きが必要ですか?

一時停止標識は都道府県公安委員会が管理する規制標識です。設置には警察への申請と審査が必要で、道路交通法に基づく厳格な基準を満たす必要があります。

目次

一時停止標識(330)とは

一時停止標識は、道路交通法第43条に基づき設置される規制標識で、正式名称は「一時停止(330)」です。赤い逆三角形の標板に白文字で「止まれ」と記載され、運転者に対して停止線の直前で一時停止することを義務付けます。

法的効力と罰則

  • 違反時の罰則: 反則金7,000円(普通車)、違反点数2点
  • 法的義務: 車両の前端が停止線を越えないよう完全停止
  • 停止時間: 最低1秒以上の完全停止が必要(判例による)

標識の規格

  • 形状: 正三角形(逆さ向き)
  • サイズ: 一辺600mm、900mm、1,200mm(設置場所により選定)
  • 色: 赤色の縁取り、白地、赤文字
  • 材質: アルミ板またはステンレス板+反射シート

一時停止標識の設置基準

一時停止標識は、公安委員会が定める厳格な基準に基づいて設置されます。以下の条件を満たす場所に設置が検討されます。

チェック
  1. 見通しの悪い交差点
    • 交差点の両側に建物や塀があり、左右の確認が困難
    • 道路の幅員、交通量、過去の事故発生状況を総合的に判断
  2. 交通量に著しい差がある交差点
    • 幹線道路と生活道路が交わる地点
    • 交通量の少ない道路側に設置
  3. 過去に事故が頻発している交差点
    • 出会い頭事故が複数回発生
    • 地域住民からの要望がある場合
  4. 学校・幼稚園周辺の交差点
    • 通学路として指定されている道路
    • 児童生徒の安全確保のため
  5. 道路の構造上、優先関係が不明確な交差点
    • 同程度の幅員の道路が交差
    • T字路で優先関係を明確にする必要がある場合

設置が認められにくいケース

以下のような場合、公安委員会の審査で設置が認められない可能性があります。

  • 既に信号機が設置されている交差点
  • 見通しが十分に確保されている交差点
  • 交通量が極めて少ない交差点(過剰な規制とみなされる)
  • 私道同士の交差点(公安委員会の管轄外)

一時停止標識の設置費用と内訳

一時停止標識の設置費用は、35万円〜60万円が標準的な相場です。費用は設置場所の条件や工法により変動します。

費用項目内容相場(埼玉・東京)
標識本体費用標板(600mm)+支柱(φ76.3mm)8万円〜12万円
基礎工事費用コンクリート基礎(600×600×600mm)12万円〜20万円
設置工事費用掘削・建柱・埋戻し5万円〜10万円
交通規制費用ガードマン配置・保安設備3万円〜8万円
路面標示費用停止線の設置(白線引き)3万円〜5万円
申請手続き費用道路占用許可・道路使用許可2万円〜3万円
諸経費運搬費・廃材処分等2万円〜2万円
合計35万円〜60万円

費用が高額になるケース

  • 地中埋設物がある場合: 上下水道管・ガス管等を避ける必要がある +10万円〜20万円
  • 歩道切り下げが必要な場合: 歩道の一部を撤去・復旧 +15万円〜30万円
  • 交通量の多い幹線道路: 夜間工事や大規模交通規制が必要 +10万円〜15万円
  • 大型標識(900mm以上): 大きなサイズの標板を使用 +5万円〜10万円

費用を抑えるポイント

  • 閑散期に施工: 12月〜2月は比較的空いており、費用交渉の余地あり
  • 複数箇所の同時施工: 設備の移動費用を分散できる
  • 道路占用期間の短縮: 工期を短くすることで交通規制費用を削減

設置申請の手続きフロー

一時停止標識の設置には、公安委員会(警察)への申請と審査が必要です。以下の手順で進めます。

STEP 1 現地調査と必要性の検討

設置を希望する交差点の状況を調査します。

  • 交差点の見通し状況
  • 交通量の測定(ピーク時・平常時)
  • 過去の事故履歴
  • 周辺住民の意見
STEP 2 所轄警察署への相談

設置を希望する交差点を管轄する警察署の交通課に相談します。

  • 現地の写真(4方向からの撮影)
  • 交差点の略図
  • 設置を希望する理由書

これらを持参し、設置の可能性について事前協議を行います。

STEP 3 正式な設置要望書の提出

警察署から指導を受けた内容に基づき、正式な要望書を提出します。

  • 交通規制要望書(所定の様式)
  • 設置場所の詳細図面
  • 地域住民の同意書(町会・自治会長の署名)
  • 土地所有者の承諾書(私有地の場合)
STEP 4 公安委員会による審査

警察署から都道府県公安委員会に申請が上げられ、審査が行われます。

  • 現地での実地調査
  • 交通量調査
  • 周辺住民への意見聴取

審査期間: 通常3ヶ月〜6ヶ月程度

STEP 5 設置許可と工事業者の選定

公安委員会から設置許可が下りたら、標識工事業者を選定します。

  • 公安委員会指定の施工基準を満たす業者
  • 警察との協議実績がある業者
  • 道路占用許可・道路使用許可の申請代行が可能な業者
STEP 6 道路占用許可・道路使用許可の取得

工事実施のために必要な許可を取得します。

  • 道路占用許可: 道路管理者(国・都道府県・市区町村)に申請
  • 道路使用許可: 所轄警察署に申請

許可取得期間: 申請から2週間〜4週間程度

STEP 7 標識の設置工事

許可取得後、実際の設置工事を実施します。

  • 基礎工事(掘削・コンクリート打設)
  • 支柱の建柱
  • 標板の取り付け
  • 停止線の路面標示

工事期間: 通常1日〜2日(基礎養生期間含めて1週間程度)

STEP 8 完了報告と検査

工事完了後、公安委員会(警察)による検査を受けます。

  • 設置位置の確認
  • 標識の規格確認
  • 路面標示の確認

検査合格後、正式に交通規制が開始されます。

申請から設置完了まで、どのくらいの期間がかかりますか?

公安委員会の審査に3〜6ヶ月、許可取得と工事に1〜2ヶ月かかるため、合計で4ヶ月〜8ヶ月程度が標準的です。緊急性が高い場合は優先審査を依頼できる場合もあります。

埼玉・東京エリアの設置事例

㈱リキ・トラフィックが対応した埼玉・東京エリアの一時停止標識設置事例をご紹介します。

事例1: さいたま市浦和区の住宅街交差点

  • 設置理由: 見通しの悪いT字路で出会い頭事故が年3件発生
  • 設置箇所: 生活道路と生活道路の交差点
  • 標識サイズ: 600mm
  • 工期: 申請から完了まで5ヶ月
  • 効果: 設置後1年間の事故発生ゼロ

事例2: 川口市の幼稚園前交差点

  • 設置理由: 通学路として指定されている交差点で安全対策強化
  • 設置箇所: 幹線道路と生活道路の交差点
  • 標識サイズ: 900mm(視認性向上のため大型)
  • 工期: 申請から完了まで4ヶ月(優先審査)
  • 特記事項: PTAからの要望により優先的に審査

事例3: 東京都板橋区の商業施設出入口

  • 設置理由: 商業施設の駐車場と公道の接続部分
  • 設置箇所: 私道と公道の境界
  • 標識サイズ: 600mm
  • 工期: 申請から完了まで6ヶ月
  • 特記事項: 土地所有者(商業施設)の承諾取得に時間を要した

設置後のメンテナンス

一時停止標識は設置後も定期的なメンテナンスが必要です。法的効力を維持するため、適切な管理が求められます。

チェック
  • 反射性能の低下: 夜間の視認性が悪くなった場合(目安:設置から7〜10年)
  • 標板の色褪せ: 赤色が薄くなり、判別が困難になった場合
  • 支柱の腐食: 錆や腐食により強度が低下した場合
  • 傾きや変形: 強風や衝突により標識が傾いた場合
  • 停止線の消失: 路面標示が薄くなった場合(目安:2〜3年ごと)

メンテナンス費用の相場

メンテナンス内容費用相場実施頻度の目安
標板の交換5万円〜8万円7〜10年ごと
支柱の交換15万円〜25万円15〜20年ごと
停止線の引き直し3万円〜5万円2〜3年ごと
標識の洗浄1万円〜2万円年1回推奨

重要: 規制標識の管理責任は公安委員会にありますが、私有地内に設置した場合や、施設管理者が設置を要望した場合は、施設側にメンテナンス責任が発生することがあります。事前に管理区分を明確にしておくことが重要です。

私道・駐車場への設置について

私道や商業施設の駐車場内に一時停止標識を設置する場合、公道とは異なる扱いとなります。

私道内の標識の法的効力

  • 道路交通法の適用: 原則として私道には道路交通法は適用されない
  • 不特定多数が通行する私道: 「一般交通の用に供するその他の場所」として道路交通法が適用される場合がある
  • 公安委員会の設置: 私道でも公安委員会が必要と認めた場合は規制標識を設置できる

私有地内の自主的な標識設置

公安委員会の設置でない場合、自主的に類似の標識を設置することも可能ですが、以下の点に注意が必要です。

  • 法的効力はない: 罰則の適用はできない
  • デザインの工夫: 公的標識と誤認されないよう、文言や色を変更する
  • 費用相場: 15万円〜25万円(公的標識より安価)

(※内部リンク:私道駐車場の標識設置ガイド記事を作成後に追加)

標識にぶつけてしまった場合

一時停止標識に車両が衝突した場合、以下の対応が必要です。

  1. 警察への報告: 道路交通法第72条により、物損事故として報告義務があります
  2. 標識管理者への連絡: 都道府県公安委員会(警察経由)に連絡
  3. 保険会社への連絡: 車両保険・対物賠償保険で修理費用をカバー
  4. 修理費用の負担: 原状回復費用は事故の加害者が負担

修理費用は標識の破損状況により異なりますが、全損の場合は新設費用と同等の35万円〜60万円程度が請求されます。

(※内部リンク:標識にぶつけた・当て逃げされた時の対処法記事を作成後に追加)

㈱リキ・トラフィックの一時停止標識設置サービス

㈱リキ・トラフィックは、埼玉・東京エリアで年間200件以上の一時停止標識設置を手掛けている専門業者です。

チェック
  • 警察との協議実績: 埼玉県警・警視庁との協議案件を年間300件以上対応
  • 申請手続きの完全代行: 公安委員会への申請から許可取得まで一括対応
  • 現地調査無料: 設置の可能性を無料で診断
  • 最短工期: 許可取得後、最短1週間で設置完了
  • アフターメンテナンス: 定期点検と修理対応

対応エリア

  • 埼玉県: さいたま市、川口市、蕨市、戸田市、草加市、越谷市、春日部市、熊谷市、川越市、所沢市ほか全域
  • 東京都: 23区全域、多摩地区(一部地域を除く)

サービスの流れ

  1. お問い合わせ・現地調査(無料)
  2. 設置可能性の診断と概算見積提示
  3. 公安委員会への申請代行
  4. 審査結果の報告と正式見積提示
  5. 道路占用許可・道路使用許可の取得
  6. 設置工事の実施
  7. 完了報告と検査立会い

審査で不許可になった場合、費用は発生しますか?

当社では現地調査と設置可能性診断を無料で実施しており、審査前に高い精度で判断できます。万が一不許可となった場合、申請手続き費用のみ(3万円程度)をご負担いただく形となります。

よくある質問(FAQ)

Q1: 個人でも一時停止標識の設置を申請できますか?

A: 個人でも申請可能ですが、地域住民の同意(町会・自治会長の署名)が必要です。また、申請書類の作成や公安委員会との協議には専門知識が必要なため、専門業者に依頼するのが一般的です。

Q2: 設置後に撤去することはできますか?

A: 公安委員会が設置した規制標識を勝手に撤去することはできません。交通状況の変化等により不要となった場合、公安委員会に撤去を申請し、審査を受ける必要があります。

Q3: 一時停止標識の設置で地価や資産価値に影響はありますか?

A: 一時停止標識の設置により、安全性が向上するため、むしろ資産価値にはプラスの影響があることが一般的です。ただし、商業施設の場合、出入りがしにくくなることで集客に影響する可能性があるため、設置前に十分な検討が必要です。

まとめ

一時停止標識(330)の設置は、交通安全を確保するための重要な手段です。本記事の重要ポイントをまとめます。

  • 設置費用: 35万円〜60万円が標準相場(埼玉・東京エリア)
  • 設置期間: 申請から完了まで4ヶ月〜8ヶ月
  • 申請先: 都道府県公安委員会(所轄警察署経由)
  • 設置基準: 見通しの悪い交差点、交通量差のある交差点、事故多発地点等
  • 必要書類: 交通規制要望書、現地写真、地域住民の同意書、土地所有者の承諾書

㈱リキ・トラフィックは、埼玉・東京エリアで年間300件以上の実績を持ち、申請から設置工事までワンストップで対応いたします。現地調査・設置可能性診断は無料で実施しておりますので、お気軽にお問い合わせください。


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