【事故で看板が破損】埼玉県内の修理業者と費用相場

この記事の監修者

リキ・トラフィック企画 有限会社
エグゼクティブ・アドバイザー
戸張 昌弘

警視庁勤務32年
 警視庁本部(交通規制課)在籍10年
(標識・標示 設計、管理等担当)

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目次

看板破損時の緊急対応手順

二次災害防止の応急処置

支柱の破損や看板の傾きがある場合、まず落下や転倒の危険性を判断します。危険が認められる場合は、看板から半径10メートル以上の範囲を立入禁止区域として設定します。カラーコーンとバーによる区画とともに、夜間の視認性確保のため保安灯を設置します。

看板面の破損で破片の落下が懸念される場合は、養生シートによる保護と飛散防止措置を施します。電気系統が露出している場合は、漏電の危険があるため、すぐに電源を遮断し、雨水の浸入を防ぐ養生を行います。

これらの応急措置は、専門業者が到着するまでの一時的な対応として実施します。状況に応じて交通誘導員の配置も検討します。

警察・保険会社への連絡方法

看板破損時の警察・保険会社への連絡方法について、具体的に説明します。

まず警察(110番)への通報では、以下の点を簡潔に伝えます:

  • 破損した看板の正確な位置
  • 破損状況と危険性の程度
  • 実施した応急措置の内容
  • 通行人や車両への影響

続いて加入している保険会社へ連絡します。伝えるべき内容は:

  • 事故発生の日時と場所
  • 破損状況(写真があれば送付)
  • 警察への通報状況
  • 現場の応急対応状況
  • 事故の目撃者の有無

特に保険会社への報告では、修理や工事の着手前に必ず担当者の確認を得ることが重要です。事故証明書の取得や修理業者の選定についても、保険会社と協議しながら進めることをお勧めします。

破損状況の記録と保存の仕方

最初に全体像を示す写真を複数のアングルから撮影します。周辺建物や道路標識など、位置関係が分かる目印を含めた構図で撮影することが重要です。次に破損部分の接写を行い、損傷の程度や状態を詳細に記録します。電気系統の破損がある場合は、配線の状態も必ず撮影します。

測定記録として、看板の傾き角度、破損範囲のサイズ、散乱物の位置関係を記録します。これらの情報は専用の記録シートにまとめ、日時、天候、対応者名も記入します。事故の状況説明や保険請求、さらに修理業者との打ち合わせにも重要な資料となるため、データはクラウドなどでバックアップを取っておくことをお勧めします。

道路管理者への報告(道路上の看板の場合)

道路上の看板が破損した場合、道路管理者への報告は迅速かつ正確に行うことが重要です。

まず報告先を確認します。国道の場合は国道事務所、県道は埼玉県の土木事務所、市道は各市区町村の道路管理課が窓口となります。特に緊急性が高い場合は、道路管理者の当直窓口や緊急連絡先に連絡します。

報告内容として、看板の正確な位置、破損状況、実施した応急措置の内容、警察への通報状況を伝えます。道路交通への影響度や歩行者の安全確保の状況についても説明が必要です。道路管理者から具体的な指示があった場合は、その内容を記録し、修理業者とも共有します。

なお、夜間や休日の場合でも、二次災害の危険性がある場合は必ず報告が必要です。

看板の破損パターンと修理方法

支柱の破損・傾き

看板の支柱破損は、特に安全性に関わる重要な損傷です。一般的な損傷パターンは、車両接触による支柱の傾斜や変形、基礎部分からのぐらつき、支柱の腐食による強度低下などが挙げられます。

修理方法は、損傷の程度により対応が異なります。支柱の傾きが15度以上ある場合や、基礎部分に大きな損傷がある場合は、支柱の完全な建て替えが必要です。標準的な工事費用は、小型看板で30~50万円、大型看板では100~150万円程度となります。

工期は基礎工事を含めて3~5日が一般的ですが、地下埋設物がある場合は、試掘調査や防護工事が必要となり、工期・費用ともに追加が必要です。補修工事中は、看板の規模に応じた安全な範囲での交通規制が必要となります。

看板面の破損・歪み

看板面の破損や歪みは、見栄えの悪さだけでなく、安全面でも重要な問題となります。主な破損パターンは、強風や接触による看板パネルの変形、表面素材の剥離、ボルト類の緩みによる歪み、さらに経年劣化によるサビや腐食などです。

修理方法は破損状態により選択します。部分的な破損であっても、看板面の交換は全面的に行うことを推奨します。これは見栄えの統一性と耐久性を確保するためです。標準的な修理費用は、小型看板(3㎡未満)で15~25万円、大型看板(3㎡以上)では30~50万円程度です。

工期は通常1~2日程度ですが、高所作業が必要な場合は、足場の設置撤去を含めて3~4日必要となります。また、LED照明などの電気系統が含まれる場合は、配線工事の時間も考慮が必要です。

基礎部分の損傷

看板の基礎部分の損傷は、構造物の安全性に直接関わる重要な問題です。コンクリート基礎のひび割れ、アンカーボルトの緩みや破損、地盤との隙間発生、不同沈下による傾きなどが代表的な損傷パターンとして挙げられます。

基礎の修理は、損傷状態により工法を選択します。小規模なひび割れであれば補修材による補強(15~20万円程度)で対応可能ですが、深刻な損傷の場合は基礎の完全な打ち替えが必要です。打ち替えの場合、小型看板で40~60万円、大型看板では100~150万円程度の費用が発生します。

工期は基礎の規模により異なりますが、撤去から打設、養生期間を含めて5~7日程度が標準です。特に、地下埋設物がある場合は、試掘調査や関係機関との協議が必要となり、工期が延長することがあります。

電気系統の不具合(照明付き看板)

照明付き看板の電気系統の不具合は、見栄えの問題だけでなく、漏電など重大な事故につながる可能性があるため、迅速な対応が必要です。主な不具合として、LED球の不点灯、配線の断線、漏電、制御装置の故障などが挙げられます。

修理方法は不具合の原因により異なります。LED球の交換のみの場合は5~10万円程度ですが、配線の取り替えが必要な場合は20~30万円、制御装置の交換を含む大規模な修理では50~70万円程度の費用が発生します。防水処理や外部配線の保護管取り付けなども重要な作業となります。

工期は通常1~2日ですが、高所作業や配線の引き直しが必要な場合は3~4日かかります。また、電気工事の資格を持つ業者に依頼する必要があり、工事完了後は必ず絶縁抵抗測定などの安全確認を行います。

修理費用の目安と相場

看板の種類別の費用

壁面看板の場合、小型(3㎡未満)の修理や交換は本体15~25万円に加え、施工費10~15万円が必要です。大型(3㎡以上)になると本体30~50万円、施工費20~30万円となり、高所作業車が必要な場合は別途5~8万円が加算されます。

ポール看板は、支柱を含む全体交換で小型が50~70万円、大型が100~150万円が標準です。この費用には基礎工事や電気工事、交通誘導員費用が含まれています。照明付きの場合は、配線工事で10~15万円の追加費用が発生します。

チャンネル文字などの立体的な看板は、文字数や大きさにより費用が大きく変動し、1文字あたり5~10万円程度を見込む必要があります。

修理規模による費用比較

駐車場の陥没補修費用は、修理規模により大きく異なります。小規模な補修では、陥没箇所の掘削とコンクリートの再打設を行う「打ち換え工法」が一般的で、15~20万円程度が目安です。中規模な修理では、広範囲の掘削や地盤改良が必要となり、30~50万円の費用がかかります。さらに、大規模な陥没では、地盤固化や深さのある掘削が求められ、100万円以上の予算が必要となるケースもあります。また、追加で夜間作業や地下埋設物への対応が必要な場合は費用がさらに増加するため、事前の調査と見積りが重要です。

追加費用が発生するケース

駐車場の陥没補修では、追加費用が発生するケースがあります。

まず、地盤改良が必要な場合です。地盤の弱さが陥没の原因である場合、固化剤の注入や地盤の再構築が必要となり、費用が大幅に増加します。

また、地下埋設物の影響も考えられます。水道管やガス管などのインフラ設備が付近に存在する場合、慎重な作業が求められ、その分の工期延長や特別な機材が必要です。

さらに、作業時間帯による費用も発生します。夜間や休日の作業は、労働コストが上乗せされるため、全体の費用が高くなる傾向があります。

保険適用の可否と範囲

駐車場の陥没補修で保険が適用されるかは、契約内容や原因によって異なります。

まず、自然災害が原因の場合、火災保険や地震保険が適用されることがあります。ただし、適用には契約内容に「地盤沈下」や「地震」に関する特約が含まれている必要があります。

一方で、施工不良や老朽化が原因の場合、保険適用外となることが一般的です。施工業者の保証期間内であれば、補償が受けられる可能性があります。

また、第三者への被害が発生した場合には、個人賠償責任保険が適用される場合もあるため、詳細な確認が必要です。

工事の実施と注意点

標準的な工期の目安

駐車場の陥没修理にかかる工期は、規模や原因に応じて異なりますが、標準的には1週間から2週間程度が目安となります。

小規模な陥没で簡易な修復が可能な場合は、1日から数日で完了することがあります。一方で、広範囲の陥没や地盤の改良が必要な場合は、調査・地盤補強・舗装の工程を含めて2週間以上かかることもあります。

さらに、雨天や近隣住民への配慮による作業制限が発生すると、工期が延長する可能性もあるため、事前に業者との詳細なスケジュール確認が重要です。

安全対策と規制

駐車場陥没の修理工事では、安全対策と規制の遵守が重要です。作業現場では、事故を防ぐためにバリケードや看板を設置し、通行人や車両の立ち入りを制限します。

また、重機や車両を使用する際には作業範囲を明確化し、作業員がヘルメットや保護具を着用して安全を確保します。特に夜間工事の場合、照明設備を十分に配置し、視認性を高める工夫が必要です。

さらに、法的規制として建築基準法や道路交通法を遵守し、騒音や振動への近隣対策も実施します。適切な安全管理が求められます。

近隣への配慮事項

駐車場陥没の修理工事では、近隣住民への配慮が欠かせません。まず、工事開始前に住民へ事前通知を行い、作業内容や期間、影響範囲を丁寧に説明します。

工事中の騒音や振動を最小限に抑えるため、作業時間を制限し、特に早朝や深夜の作業を避けるよう調整します。また、埃や土砂の飛散を防ぐために防塵シートを使用し、工事車両の出入りもスムーズに行う工夫が必要です。

さらに、作業後には周辺の清掃を徹底し、住民の生活環境を迅速に回復させることが重要です。

完了検査のポイント

駐車場陥没の修理後に実施する完了検査では、まず地盤の安定性を確認します。修復箇所が適切に埋め戻され、十分な強度が確保されているかを評価します。

次に、排水機能をチェックし、雨水が適切に排出されることを確認します。舗装の仕上がりも重要で、平坦性や亀裂がないかを念入りに点検します。

また、周辺の景観や他の構造物に損傷がないことを確認し、安全性に問題がないかを総合的に判断します。必要に応じて専門家の意見も取り入れ、住民の安心を確保します。

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