規制標識とは?赤枠標識32種類の意味と罰則を完全網羅

この記事の監修者

リキ・トラフィック企画 有限会社
エグゼクティブ・アドバイザー
戸張 昌弘

警視庁勤務32年
 警視庁本部(交通規制課)在籍10年
(標識・標示 設計、管理等担当)

⇒詳細はこちら

「赤い標識って全部違反になるの?」
「通行止めと進入禁止の違いがわからない…」

道路で最もよく見る赤枠の標識は「規制標識」と呼ばれ、違反すると罰則があります。特に駐車禁止や一時停止、速度制限などは取り締まりも厳しく、正しく理解していないと反則金や違反点数が科されます。

この記事でわかること
  • 規制標識74種類の意味と見分け方
  • 赤枠標識と青枠標識の使い分け
  • よく間違える標識の違い(通行止めvs進入禁止など)
  • 違反時の罰則と反則金一覧
  • 規制標識の設置基準と工事の流れ

結論

規制標識は赤い円形または青い円形・四角形で表示され、道路交通法で定められた通行ルールを示します。
違反すると反則金や違反点数が科され、悪質な場合は刑事罰の対象となります。この記事では、間違いやすい標識の違いや、設置工事の依頼方法まで徹底解説します。

この記事の監修者

リキ・トラフィック企画 有限会社
エグゼクティブ・アドバイザー
戸張 昌弘

警視庁勤務32年
 警視庁本部(交通規制課)在籍10年
(標識・標示 設計、管理等担当)

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道路標識の全体像を知りたい方はこちら↓

目次

規制標識とは?他の標識との違い

規制標識は、道路交通法に基づいて通行ルールを規制・禁止する標識です。日本の道路標識4分類(規制・指示・警戒・案内)の中で、最も法的拘束力が強い標識です。

規制標識の基本的な特徴

  • 主な色
    赤い枠(禁止)または青い背景(許可・指定)
  • 主な形状
    円形、逆三角形、八角形、四角形
  • 設置数
    全74種類
  • 違反時の罰則
    反則金、違反点数、刑事罰の対象

規制標識と他の標識の違い

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分類主な色目的違反の有無
規制標識赤・青禁止・制限・指定◯(罰則あり)
指示標識通行方法の指示◯(罰則あり)
警戒標識黄色危険の予告×(罰則なし)
案内標識緑・青方面・距離の案内×(罰則なし)
規制標識と指示標識の違い

規制標識は「〜禁止」「〜止め」など否定形が多く、指示標識は「〜せよ」という命令形です。
例えば、「駐車禁止」は規制標識、「一方通行」は指示標識ですが、どちらも違反すると罰則があります。

赤枠の規制標識|禁止・通行止め系

赤い円形の枠は、「〜禁止」「〜止め」を意味する最も重要な規制標識です。違反すると必ず罰則があります。

通行を禁止する標識

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標識名番号意味罰則
通行止め
301すべての車両・歩行者の通行禁止3ヶ月以下の懲役または5万円以下の罰金
車両通行止め
302すべての車両の通行禁止(歩行者は可)同上
車両進入禁止
303一方通行の出口など、特定方向からの進入禁止2点・反則金7,000円(普通車)
二輪の自動車以外の自動車通行止め304二輪車以外の自動車通行禁止2点・反則金7,000円
大型貨物自動車等通行止め
305大型貨物車・特定中型貨物車等の通行禁止2点・反則金9,000円
大型乗用自動車等通行止め
306大型乗用車(観光バス等)の通行禁止2点・反則金7,000円
二輪車・原付通行止め
307二輪車と一般原付の通行禁止2点・反則金6,000円
自転車以外の軽車両通行止め
308リヤカー等の軽車両通行禁止2点・反則金6,000円
特定小型原付・自転車通行止め
309電動キックボード・自転車の通行禁止2点・反則金6,000円
危険物積載車両通行止め
319危険物を積載した車両の通行禁止2点・反則金7,000円
「通行止め」と「車両通行止め」と「車両進入禁止」の違い
  • 通行止め(301)
    車両も歩行者も完全に通行不可。工事や災害時に使用
  • 車両通行止め(302)
    車両のみ通行不可。歩行者は通行可能。どちらの方向からも進入できない
  • 車両進入禁止(303)
    一方通行の出口など、特定方向からのみ進入禁止。逆走防止の標識

特に車両進入禁止は「逆走」になる方向からの進入を禁じるもので、一方通行の道路でよく見られます。間違えると重大事故につながります。

進行方向を規制する標識

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標識名番号意味罰則
指定方向外進行禁止
311-A〜F矢印の方向以外への進行を禁止(6パターン)2点・反則金7,000円
車両横断禁止
312車両の横断(Uターン以外の転回)を禁止2点・反則金7,000円
転回禁止
313Uターンを禁止2点・反則金7,000円
追越しのための右側部分はみ出し通行禁止
314追越し時に中央線をはみ出すことを禁止2点・反則金9,000円
追越し禁止


314の2すべての追越しを禁止2点・反則金9,000円
指定方向外進行禁止の6パターン

指定方向外進行禁止は、矢印の方向で6パターンに分かれます。

  • 311-A
    直進のみ可(左右折禁止)
  • 311-B
    直進・左折可(右折禁止)
  • 311-C
    直進・右折可(左折禁止)
  • 311-D
    左折・右折可(直進禁止)
  • 311-E
    左折のみ可(T字路用)
  • 311-F
    右折のみ可(T字路用)

駐車・停車を規制する標識

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標識名番号意味罰則
駐停車禁止
315駐車も停車も一切禁止(×印2本)2点・反則金12,000円(普通車)
駐車禁止
316駐車のみ禁止・停車は可(×印1本)2点・反則金10,000円(普通車)
駐車余地
317指定された余地を空けて駐車2点・反則金10,000円
時間制限駐車区間
318パーキングメーター等で時間制限あり時間超過で駐車違反
「駐車禁止」と「駐停車禁止」の見分け方

駐車禁止(316)
×印が1本

停車(5分以内)は可能
人の乗り降りや荷物の積み下ろしOK

駐停車禁止(315)
×印が2本

停車も一切禁止
荷物の積み下ろしや人の乗り降りも原則不可

駐停車禁止は交差点付近や横断歩道、消防署前など特に安全が求められる場所に設置されます。

車両の寸法・重量を制限する標識

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標識名番号意味罰則
高さ制限
321車両の高さ制限(3.8m、4.1m等)2点・反則金7,000円
最大幅
322車両の幅の制限2点・反則金7,000円
重量制限
320車両総重量の制限(5.5t、8t等)2点・反則金7,000円

これらの標識は橋やトンネル、狭い道路で、構造物の安全性や通行の円滑性を確保するために設置されます。

速度を規制する標識

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標識名番号意味罰則
最高速度
323その道路の最高速度を指定(30km/h、50km/h等)速度超過の程度により異なる
特定の種類の車両の最高速度

323の2大型車等、特定車両のみ最高速度を指定同上
速度超過の罰則
  • 15km/h未満
    1点・反則金9,000円
  • 15〜20km/h未満
    1点・反則金12,000円
  • 20〜25km/h未満
    2点・反則金15,000円
  • 25〜30km/h未満
    3点・反則金18,000円
  • 30km/h以上
    6点・赤切符(罰金刑)

徐行・一時停止を指示する標識

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標識名番号形状意味罰則
徐行
329-A逆三角形すぐに停止できる速度まで減速徐行違反で2点・反則金7,000円
前方優先道路・徐行

329-B逆三角形前方に優先道路があり徐行が必要同上
一時停止
330-A/B八角形停止線で完全に停止する義務2点・反則金7,000円
重要

一時停止は「完全に停止」が義務です。タイヤが回転していない状態で2〜3秒停止しないと、徐行と見なされて違反となります。
特に見通しの悪い交差点では、停止線→交差点手前で2回停止するのが安全です。

その他の規制標識

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標識名番号意味罰則
警笛鳴らせ
328警笛(クラクション)を鳴らす義務警音器吹鳴義務違反で1点
警笛区間

328の2見通しの悪い区間で警笛を鳴らす義務同上
歩行者等通行止め
331歩行者の通行を禁止2点・反則金6,000円
歩行者等横断禁止
332歩行者の横断を禁止同上

青枠の規制標識|指定・専用・許可系

青い円形や四角形の標識は、「〜専用」「〜可」など、特定の通行を許可・指定する規制標識です。赤枠とは逆に、従うことで安全かつ円滑に通行できます。

専用道路を示す標識

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標識名番号意味罰則
自動車専用
325自動車専用道路(原付・自転車通行不可)2点・反則金7,000円
特定小型原付・自転車専用
325の2電動キックボード・自転車専用道路通行区分違反で2点
普通自転車等及び歩行者等専用
325の3自転車と歩行者の専用道路同上
歩行者等専用
325の4歩行者のみ通行可能通行禁止違反で2点
許可車両専用
325の5許可を受けた車両のみ通行可2点・反則金7,000円
広域災害応急対策車両専用
325の7災害時の緊急車両専用同上

一方通行を示す標識

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標識名番号意味罰則
一方通行
326-A/B矢印方向への一方通行逆走で2点・反則金7,000円
特定小型原付・自転車一方通行
326の2-A/B電動キックボード・自転車の一方通行通行区分違反で1点

車線・通行帯を指定する標識

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標識名番号意味罰則
車両通行区分
327車両の種類別に通行帯を指定通行区分違反で1点・反則金6,000円
専用通行帯
327の4特定車両のみ通行可能な通行帯通行帯違反で1点・反則金6,000円
普通自転車専用通行帯
327の4の2自転車専用レーン通行区分違反
路線バス等優先通行帯

327の5バス優先レーン(時間指定で一般車も可)通行帯違反で1点
進行方向別通行区分
327の7進行方向ごとに通行帯を指定通行区分違反で1点

最低速度・駐車方法を指定する標識

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標識名番号意味罰則
最低速度
324その道路の最低速度を指定(50km/h等)最低速度違反で1点
平行駐車
327の11道路に平行に駐車駐車方法違反で1点
直角駐車
327の12道路に直角(垂直)に駐車同上
斜め駐車
327の13斜めに駐車同上
環状交差点右回り通行
327の10ラウンドアバウトを右回り(時計回り)通行通行方法違反で1点

前方優先道路を予告する標識

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標識名番号意味
前方優先道路

329の2-A/B前方に優先道路があることを予告(徐行義務)

規制標識違反の罰則一覧

規制標識に違反すると、反則金(青切符)または罰金(赤切符)が科されます。

主な規制標識違反の罰則一覧表

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違反内容違反点数反則金(普通車)反則金(二輪車)
通行禁止違反2点7,000円6,000円
車両進入禁止(逆走)2点7,000円6,000円
一時停止違反2点7,000円6,000円
信号無視2点9,000円7,000円
駐停車禁止違反2点12,000円9,000円
駐車禁止違反2点10,000円9,000円
横断歩行者等妨害2点9,000円7,000円
追越し違反2点9,000円7,000円
通行区分違反2点7,000円6,000円
通行帯違反1点6,000円6,000円

違反点数の累積による処分

  • 6〜8点
    免許停止30日
  • 9〜11点
    免許停止60日
  • 12〜14点
    免許停止90日
  • 15点以上
    免許取消(欠格期間1年以上)
注意

過去3年以内に免許停止処分を受けている場合や、重大違反がある場合は、より短い点数で免許停止・取消となります。

規制標識の設置基準と工事の流れ

規制標識は、道路管理者または公安委員会の権限で設置されます。私道や駐車場でも、必要に応じて設置できます。

規制標識の設置が必要なケース

  • 道路工事や災害時
    通行止めや片側交互通行の規制
  • 交通事故多発地点
    一時停止や速度規制の追加
  • 新規道路の開通
    通行ルールを明示する標識の設置
  • 商業施設や工場の駐車場
    駐車禁止や車両通行区分の設置
  • 老朽化した標識の交換
    反射性能の低下や破損

規制標識工事の流れ

  1. 現地調査・電波測定
    設置場所の確認と、既存標識の状態をチェック
  2. 見積もり作成
    標識の種類・設置方法に応じた費用を算出
  3. 道路使用許可申請
    公道での工事は警察署への申請が必要
  4. 標識の製作・発注
    指定の規格に沿って標識板を製作
  5. 設置工事
    支柱の建込みと標識板の取付け
  6. 完了検査
    設置角度・高さ・反射性能の確認

規制標識工事の費用相場

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工事内容費用相場
新規設置(1本)150,000円〜200,000円
標識板のみ交換50,000円〜180,000円
支柱ごと交換150,000円〜200,000円
道路使用許可申請代行10,000円〜30,000円
費用を抑えるコツ

複数の標識を同時に工事すると、道路使用許可や出張費が1回で済むため割安になります。
定期点検と合わせて交換時期を相談するのがおすすめです。

規制標識に関するよくある質問

規制標識は全部で何種類ある?

全74種類あります。

赤枠で禁止を示すもの、青枠で指定や許可を示すものに大別されます。最も多いのは通行止めや駐車禁止などの「〜禁止」系の標識です。

規制標識と指示標識の違いは?

規制標識は「禁止・制限」、指示標識は「通行方法の指示」です。

規制標識は「駐車禁止」「追越し禁止」など「〜するな」という否定形が多く、指示標識は「横断歩道」「一方通行」など従うべき指示を示します。どちらも違反すると罰則があります。

駐車禁止の場所で5分だけ停めても違反?

駐車禁止では停車(5分以内)はOKです。

ただし、駐停車禁止(×印2本)の場所は停車も一切禁止です。人の乗り降りや荷物の積み下ろしも原則できません。

一時停止は何秒止まれば違反にならない?

法律上は秒数の規定はありませんが、2〜3秒が目安です。

重要なのは「完全停止」したかどうかです。タイヤが回転していない状態で停止し、左右の安全確認をすることが求められます。

私道や駐車場でも規制標識は有効?

公道ではないため、道路交通法上の効力はありません。

ただし、施設管理者の指示として効力があり、無視すると不法侵入や業務妨害になる可能性があります。商業施設や工場では、安全管理のために規制標識を設置することが推奨されます。

規制標識が見えなかった場合も違反?

基本的には違反になります。

標識が樹木で隠れている、雪で見えない場合でも、運転者には標識を確認する義務があります。ただし、標識が完全に破損・欠落している場合は、道路管理者の責任となります。

規制標識の設置工事は誰に依頼すればいい?

道路標識工事の専門業者に依頼するのが確実です。

公道の標識は道路管理者または公安委員会の権限で設置されますが、私道や駐車場の標識は施設管理者が業者に直接依頼できます。
弊社では、規制標識の新設・移設・交換工事を承っております。

まとめ|規制標識を正しく理解して安全運転を

規制標識について解説しました。

この記事のまとめ
  • 規制標識は全74種類、赤枠と青枠に大別
  • 赤枠は禁止、青枠は指定・許可を意味
  • 違反すると反則金・違反点数が科される
  • 通行止め・進入禁止・駐車禁止は特に注意
  • 一時停止は「完全停止」が義務
  • 設置工事は専門業者に依頼が確実

規制標識は、交通事故を防ぎ、安全で円滑な交通を実現するための最も重要な標識です。赤枠と青枠の意味を正しく理解し、必ず標識を守りましょう。

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